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第570話 『エロ本泥棒』
2006-08-12 Sat 22:16
高校1年の頃のお話です。

僕は高校時代はレスリング部に入ってましてね。習い事やら部活やらクラブやら、まともに続いたのは生まれてこのかたないのですが、なぜかこの高校の部活だけはきっちりやってました。30人くらい入部して7人しか残らなかったくらいキツかったはずなんですが。県レベルの大会では常勝でしたし、県の強化選手とかにもなったくらい。

で、この部の練習場というのが、学校の敷地内ではあるんですが、学校や体育館とは完全に別の建物で、敷地内と言えどもほんとにはじっこにあったんです。しかもカド地に。
そんな立地条件ですから、部員、顧問、OBくらいしか立ち寄らない、近寄らない聖域。それが十何年も代々続いているのですからほとんど無法地帯と化してたわけです。保健室行くと言って部室で寝てるわ、休み時間は部室で遊んでるわ、練習終了後も部室で遅くまで遊んでるわ、エロ本は持ち込むわで治外法権と化していたのです。

また体育の授業の時、ジャージとかに着替えるわけですが、体育系の部活してるヤツラはみな部室で着替えるという習慣があったんです。僕らもその例に漏れず、部室で着替えるのが常でした。

そんな部室から先輩のエロ本が盗み出されたんです。3冊も。ヨシケン先輩のエロ本が。まぁ、犯人は僕なんですが。もはやエロレベル92くらいまでになり、竜王も余裕で倒せるくらいエロくなった今の僕にしてみれば、盗んでまで見るような内容でもないんですけどね。でらべっぴんとかそんなヤツ。でも当時の僕はまだレベル5くらい。まだやっと城の周りのスライムでの経験値稼ぎから卒業する頃だ。

もちろん大騒ぎになりましたよ。練習そっちのけで犯人探しが始まったんです。僕は率先してヨシケン先輩の捜査を手伝いました。まぁ、犯人は僕なんですが。そして卑劣にも僕は、同期の中で一番気が弱くて、また一番実力もなかった一條くんを犯人に仕立て上げたのです。というか、最初から一條くんに罪を被せる犯罪計画。犯行の日には1年では一條くん以外は体育の授業がない日を選んでいましたし、3年生はもう既に引退しています。しかも盗んだ3冊の内の一冊を一條君のロッカーに入れておくという用意周到ぶり。もちろん3冊の中で最もエロくない本、一番もったいなくない本を。これだけのトリックだ、古畑任三郎でも見抜けまい。

日中出入りしたのは着替えに来た一條くんだけという状況証拠。そしてロッカーから出てきた物証。

一條くんは罪を認めませんでしたが、状況も物証も揃いすぎでした。というか、僕が揃えたんですけど。ここまでくるともう本人が犯行を認めるとか認めないとかっていうレベルの話ではなくなっていました。もはや一條くんは犯人に決め付けられていたのです。既に話題は「誰が犯人か?」から「どうやって吐かせるか」という点に移ってしまっていました。一條くんの頬を伝うくやし涙。一條くんの弱い心がここまで追い詰められて折れないはずもなく、結局最後には自供してしまったのです。
僕が犯人なのに。

「このムッツリ野郎!」

など、あらゆる罵声が一條くんに浴びせられました。僕は「先輩、一條くんはムッツリじゃありませんよ。」と心の中で呟きながら、こう叫んだのです。

「このエロ本ドロボー!」

こうして僕は冤罪誕生の瞬間を見届けたのです。


僕は人として最後に残った良心でそっと一條くんのかばんに残りの2冊を忍ばせてあげましたが、それが出てきたという話を聞いたことはついにありませんでした。持って帰って使ったんだろうな。ムッツリは本当だったんだね。
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