スキーで飛ぶ。クラッシュすれば記憶も飛ぶ。話題も飛ぶ。w
http://freeibex.blog74.fc2.com/
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告  
第567話 『カツアゲ』
2006-07-31 Mon 09:25
僕は一回だけカツアゲに遭ったことがあるんですよ。
確か中学校2年の夏休みだったと思う。
その日僕は中学生特有のダサイ服装で自転車に乗り、学区外にある霞城公園方面に一人で出かけたんです。水筒とかおにぎりとか持って。

この頃の僕は、山形市内のすべての町を制覇するぞ!とか、ワケのわからない情熱に駆られていましてね。夏休みの間毎日狂ったように自転車を漕いでいたのです。まるでハムスター。檻の中でクルクル回るヤツの中を必死に走るハムスター。そんな中2の夏。今にして思えば頭おかしい。キチガイハムスター。

で、霞城公園と小学校の間にかかる歩道橋の下を通りかかったときです。
なんか、後ろから自転車でついて来るヤツがいるんです。
なんか凄い声で叫びながら。「おい!止まれ!!」とか言ってんの。自転車を漕ぎながら振り返って見ると、同年代の中学生みたいなんですが、全く見覚えのない子です。

こっちは連日自転車漕いでますからね。
彼は全然追いつけない。
なのに、もうなんか必死な顔してついてくる。叫びながら。
それこそキチガイ。
仕方ないから停まってあげたんですよ。

それなのになんかいきなりコノヤロー呼ばわりですよ。
あと、金出せとか言ってる。
で、あぁ、これはカツアゲなんだなーとこの時初めてわかったんです。
でもゼェゼェいってるから全然怖くない。

それに金出せと言われても無理。
だって財布なんて持ってないもん。
でも財布持ってないってのがなんか恥ずかしくて、
とっさに持ってるフリをしてしまったんですよ。

当時の僕はホントガリガリな体型で、普通の人とでもケンカなんかしようものなら絶対負けます。
ましてや不良の子とケンカするなんて考えられない。
でも口喧嘩なら常勝。
得意技は揚げ足取り。
前半は相手にたくさん攻めさせて反撃材料を集め、言葉尻をとらえたり、矛盾点を指摘したりする戦法で、幾多の屍を越えてきた猛者。それが僕。
多分ヒョードルにも勝てたね。

「俺は柔道部なんだぞ!」

これは本当。
当時僕は確かに柔道部でした。
でもこの柔道部がホント、ウンコみたいな部で、練習なんてまともにやってない。
柔道部員とか言ったらひるむかと思ったんだけど、向こうも対抗意識剥き出しっつーか、盛り上がっちゃってさ、

「俺はボクシング部だぞ!」

ありえない。
中学でボクシング部なんて聞いたことない。
そのあたりのありえなさをチクチク指摘してあげることから始まって追い詰めつつありました。

「それがどーした!俺なんて人殺したことあるんだぞ!」

子供って、どーしてこういうあからさまなウソをとっさに言っちゃうんでしょう?追い詰められた中学生は全く何を言い出すかわからない。容疑者・畠山鈴香だってこんな大胆なウソはつきません。
僕はやることはバカでしたが、頭は回る子でしたので、
そんなんありえないことはお見通しです。ありえない。

「俺なんて6人殺したぜ!」

と、お返ししてあげました。

彼はきっとこう思ったことでしょう。
「嘘つけ!6人も殺したら刑務所にいるはずだろ!」と。
でもそれを言ってしまったら、
「人を殺した事がある」と言った自分も刑務所にいないとおかしくなってしまいます。全否定だ。
こうして巧妙なトラップを発動させて、もはやTKO寸前。
かと思ってたらいきなり、

「じゃぁベルトをよこせ!」

あれか。お前は弁慶か。武蔵坊弁慶。五条大橋だっけ?
この辺の中学生のベルト狩りでもしてるのか。
ぐはは、そのベルトをよこせ!
お前のベルトで千本目だ!みたいな。

こうなると僕も牛若丸みたいな気分になりましてね。
八艘飛びとはいきませんが、さっと自転車に飛び乗り、
全力で自転車漕いで逃げたのでした。
最初からこうしてれば良かった。

まぁ、とにもかくにも、こうして僕は財布を守り抜いたのでした。
持ってもない財布を。
スポンサーサイト
別窓 | 少年時代 | コメント:0 | トラックバック:0 
<<第568話 『スポ少』 | ■ 飛 ブ 。■ | 第566話 『スポコン』 >>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| ■ 飛 ブ 。■ |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。